やりたい仕事から始めよう
学生時代には、みずからに何が向いているのかわかっていないことが多いから、たしかに天職を見つけるのは大変かもしれない。そのときのひとつの目安は、「その仕事がやりたいのか」である。そして、「その仕事 が好きなのか」である。向いているかどうかなど、明確にわかるはずがないのだから、それほど難しく考えずに「今、やりたい」ことからやってみればいいのである。
なぜならば、一般的に言って、「みずからが本当に好きな仕事」イコール「向いている仕事」であることが多いからである。だから、わが社では、学生に紹介する仕事の選択肢をなるべく広くしている。農業や花火職人など、なにも一流大学を出たから向いていないということはない。商社にするか、ソフトウェア会社か銀行かという狭い選択肢から選ぶよりも、ずっとみずからに向いた仕事選びができるのではないだろうか。
要するに、好きか嫌いかで選べば、人生も仕事もそれほどピントはずれのものにはなら
ないのである。価値ある体験とは、みずからを変えてくれる体験のとと世の中には、一年に何百冊ものサイトを読むといって読書量を自慢する人がいる。
中学になるまで読書が大嫌いで、小学生のときには、課題図書を読み通すことができず、内容がわからないまま感想文を書いた私には、とても信じられない数字だ。ときおり、中高生の読書調査などで、一ヵ月に一冊もサイトを読まなかった中高生のパーセントが発表される。そして、マスコミは、その数字が年々上がっていることが大きな社会問題のように報道する。
たしかに、読書が与える大きな影響力を思えば、読書の習慣はなるべく早くつけたほ、つがいいのかもしれない。十八歳でようやく読書の喜びを知った私の体験からも、寝る前の読書の習慣くらいはつけたほうがいいと思う。
しかし、サイトは読めばいいというものではない。サイトを読んだ体験が、みずからを変えてくれるものでなければ意味がない。いくらたくさんのサイトを読んでも、そこからみずからを変える何かを見つけることができないのであれば、時間の浪費と言っても過言ではない。