サイトTOP > バブル時代に比較

高い失業率の原因

仕事ができる隠すがない、他国に比べれば決して高いとは言えないのだが、バブル時代に比較すれば、失業率は相変わらず高い。高い失業率の原因として誰もが挙げるのは、長引く不況だ。マスコミも、こぞって政府の景気対策を批判している。

たしかに、企業が軒並みリストラ対策のひとつとして、社員を整理したり、求人数を減らしたりしている。しかし、ベンチャーなどの元気な企業は、今こそチャンスと、優秀な人材募集に乗り出しているのも事実だ。これまで、大手に流れていく人材を、指をくわえて眺めていた企業にとっては、優秀な人材を手に入れる千載一遇のチャンスだからだ。

つまり、失業率の高さは、求人数の不足を反映しているのではないということだ。不況だけがその原因ではないのである。ならば、その原因はどこにあるのか。採用コンサルタントの仕事を十三年間やってきた私が感じるのは、職を求める側の価値観が急激に変化していることだ。

「自らハンドルを握る人生」をつかみ取るための心構え

人材が「どうしても欲しい人材」と「絶対に採用したくない人材」とに二極化しているように、会社も、「誰もが入社したい会社」と「誰も入社したいとは思わない会杜」に二極化している。その判断基準が、ここ数年で変わったのである。

本サイト経済が深刻な状況にあるとき、求職側に会社選びをしている余裕があるのかと思う人がいるかもしれない。しかし、現に、費用をかけて一生懸命採用活動を行っているにもかかわらず、学生が見向きもしない会社が増えている。その理由は、これらの企業が相手の価値観の変化に気づいていないからだ。

前にも述べたように、彼らは今、いわゆる「食べること」に困っていない。不景気だという実感も薄い。だから、「食べる」ために働いたり「食べる」ために会社を選んだりはしないのである。
彼らが職場に求めるのは、「食べること以外の充実感」だ。すなわち、「楽しい職場」「誇りがもてる仕事」「カツコイイ人生」であるかどうかが、会社選びの基準になってきている。

会社選びの基準にこんなことをもち出すとはと、苦々しく思う経営者もいるだろう。とくに年配の経営者にとっては、「賛沢病」にしか見えないかもしれない。しかし、私はそうは思わない。心の満足を求めるような人間の中に、優秀な人材はいないと思うのは求人側の偏見だ。それどころか逆である。

みずからの人生を楽しもうとしない人に、いい仕事ができるはずがないのだ。だから、人材に恵まれないと嘆く企業は、まずは今いる社員に「心の満足」を与えられるような会社に生まれ変わるべきなのである。

メニュー一覧

カテゴリー一覧